一般に流通している物品には家庭用と業務用がありますが、エアコンのような空調機器にもこの二つの種類があります。大きな違いは消費電力であり、家庭用は供給されている電力が100Vに固定されていますが、業務用になると使われる機器の容量によって変電設備を用いて変えています。その理由は職場になると使用する室内が広くなるだけでなく、そこに集まる人数も桁違いに多くなるでしょう。そのような状況で容量が小さいと求められる設定温度にならないため、消費電力を変えて対応するということです。

業務用エアコンを利用している建物で多くなっているのは、鉄筋コンクリート造のビルで建てられた建築物であり、近年は最初から埋込式のエアコンが使えるように設計されています。これは埋込式の方がメリットがあるからであり、利用者側も他の形式は求めない傾向が強くなっているので、設計段階から配慮されるようになりました。これは後になって埋込式を使いたくてもその構造上できないからであり、無理に設置しようとすれば壁や天井を削るしかありません。埋込式が好まれるのは機器が見えないので景観がいいということがあり、これは客を受け入れているような商業施設が選択する理由になっています。

古い商業施設では機器が出ている場合がありますが、見栄えが悪くなってしまうのでデメリットとしか言えないでしょう。商業施設以外でも働く人からすると空調機器が出ていると視界に入るので目障りに感じますし、当然に床面積が狭くなるので移動の邪魔になります。作業効率を優先するのであれば、埋込式を選ぶのは当然とも言えます。

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